変える、必ず。

変える、必ず。

少しだけ、私の話をさせてください。

まだ学生の雰囲気が残る26歳の春。
私は、妻との結婚を機に、それまでの人生で縁もゆかりもない広島の地に降り立ちました。

創業75年を超え、「総合生活提案企業」として幅広く事業を行っている
東洋観光グループHDの代表を務めていた義父の勧めで、
グループ企業の日本基準寝具株式会社に就職したのが平成29年。

まずは会社全体を理解するため、
リネンサプライ事業部で病院やホテルのリネン類を回収・
クリーニングする工場での業務と営業を約3年経験しました。
そして、経理や購買などの管理業務を2年経験したのち、
31歳、エコール事業部に異動し、常務取締役に就任しました。

今思えば、入社後の約5年は将来を見据えての現場研修とも思えるのですが、
見知らぬ土地で身近に話ができる友人もおらず、色眼鏡で見られることも多く、
精神的にかなり参っていた記憶があります。

しかし、そんな中で私の想いを一変させる出会いがありました。
エコール事業部の事業部長を務めていた専務(現相談役)との出会いです。

専務は、私を取り巻く状況も役職もまったく気にせず、
正面からぶつかってきてくださいました。
「覚悟が足りない」という言葉を何度となく投げかけられ、
そのたびに自分はこの地でどうあるべきかを必死で考えました。
今思うと、私はどこかで現実を受け入れられなかったように思います。
しかし、日々、専務と正面から向き合うことで、自分自身の立場や役割とも
向き合えるようになったと感じています。

そして令和6年5月。
私は、取締役副社長に就任いたしました。

リネンサプライ事業での営業、工場業務から管理業務、そしてエコール事業と、
さまざまな現場に携わりました。
そこで多くの従業員の方々と共に働き、その仕事ぶりを目の当たりにし、
誰か一人が欠けても私たちの仕事は完結しないことを痛感しました。

まだ私は34歳です。
この年齢を若さゆえの未熟と捉えられるのか、
あるいは、若さへの期待と感じていただけるのか、
それは、これからの私の行動次第と考えております。

私の人生の目的地となった山陽三県から介護業界を変えていく――。
これからは一切の迷いなく、突き進んでいきたいと考えています。

「幸せ」をあきらめない

我々の仕事は、サービス業であり、お客様を「幸せ」にすること。
そのために、従業員の「幸せ」を実現する。
だからこそ、お客様の「幸せ」に全力を尽くす。
その先に、社会の「幸せ」が待っている。
「幸せ」は一人ひとり異なります。
やりがいのある仕事、家庭との両立、働きやすさ、待遇など。
従業員が安心して、笑顔でお客様のためにがんばることができるよう、
会社として貢献していきたいと考えています。
その「幸せの実現」には
会社を持続可能なものにするための事業拡大と
新たな取り組みから成る文化改革が必要と考えます。

社員の主体性を尊重する
会社づくり

業務や方針、新規事業などをトップだけが考えるのではなく、
社歴に関係なく社員の声に耳を傾け、
意見を取り入れるボトムアップによる意思決定も
進めたいと考えております。
そのために、お膳立てしないと行動できない人ではなく、
考えるところから任せられる人材育成を
実施していきたいと思います。
失敗を恐れずに、目標達成に向け、
チャレンジし続ける文化を共に創っていきましょう。
そのチャレンジが、如何なる結果を引き起こそうと
私はすべてを受け入れる覚悟ができています。

介護からくらしへ

100年企業に向けた
事業拡大の道

当社は、令和6年8月より第62期が始まりました。
昭和38年、東洋観光グループHDの「総合生活提案企業」として、
サービス業の精神を大切にし、リネンサプライ事業で創業いたしました。
その後、昭和63年、【医療から介護へ】という想いの元、エコール事業をスタートし、
偉大な諸先輩方のお陰で、62期を迎えることができました。

私は<100年企業>を大きな目標に掲げています。

これから、介護保険制度の改定や他業種からの介護業界への進出など、
目標へ到達するためには越えなければならない壁がいくつもあり、
今のままでは到底、辿り着ける目標ではありません。

そのために必要なのが【介護からくらしへ】の想いの元、「介護からくらしへの事業拡大」を行うことです。
エコールの事業理念にもあるように、
「いくつ歳を重ねても、住み慣れた地域で、安心して笑顔でくらせるサービスを提供し続ける」を
具現化していかなければなりません。
これまでの60年の歴史や経験に基づいた軸を揺るぎないものとして、積み上げてきた資源を生かし、
未来に向かっていくことが重要になります。

介護をサポートするエコール事業
くらしをサポートするエンタ リビングサポート事業

この両軸を早期に実現することで、さらにその先の目標へと進んでいけます。
スピード感を持って、新しい事業を突き進めるためには
会社の文化を変えていく必要があると、私は考えています。

New Approach

新たな取り組み

挑戦する風土の醸成

従業員の誰もが、失敗を恐れず、成功するまで本気で挑戦できる風土の醸成。勤務年数や年齢に関係なく提案できて、将来性のある提案は、新たに設立した事業開発室がサポートし、事業化していく。提案が増えることで、会社内で「手を挙げる」文化が定着して、誰もが意見を声に出し、本気で挑戦できる雰囲気を作っていきたい。

人事評価制度の改革

従業員の能力を最大限に発揮するための事業規模に見合った人事制度改革を行う。また、従業員の希望にそったキャリアプランを形成できる仕組みをつくり、やりがいを持って働ける会社にしていきたい。

快適な労働環境の整備

全ての従業員が長く快適に勤められるよう、働く環境を整えていく。従業員の声に耳を傾けながら、福利厚生の充実、性別・年齢を問わず活躍できる環境の整備、年間休日を増やすなど、従業員が快適に活き活きと働ける環境をつくっていきます。

取締役副社長 横山佑太の写真

Message

継承と発展
歴史の上に
未来がある

これまで、100年に向けた新たな取り組みとして事業拡大と文化改革を挙げてきましたが、誤認を与えたくないのは、私は決して歴史を軽んじていないということです。
私は約5年の間、様々な現場でただ作業を教わったのではなく介護の仕事に対する姿勢や、これまで会社が発展してきた理論を学んできました。そこには、会社の礎を築いてくれた諸先輩方の努力と試行錯誤がありました。諸先輩方によって築きあげられた道筋を闇雲に外れることなくその道の先にどういう未来を創り発展させていくかそれが私たちに課せられたミッションだと認識しています。私には、みなさんの本気の想いを受け止める覚悟があります。明るい未来を自らの手で、本気で創り上げていきましょう。

これからの会社の未来、みなさんの幸せを。そして、未来に向けた道を一緒に歩んでいきましょう。

取締役副社長 横山佑太